Webデザイン学科の特別講義として、フロントエンドについて演説しました
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Web フロントエンドで仕事をしてご飯をおいしく食べる話
画像の引用がめんどうになったので、自分の写真ライブラリから適当なご飯画像を入れることにしました。
学校法人河合塾学園トライデントコンピュータ専門学校の Web デザイン学科に在籍する1, 2年生を対象に、業界研究という授業で演説を繰り広げさせていただきました。ほんと、そこまで喋るつもりなかったのですが、なんだかすごく熱心に聞いてくれているので、ついつい喋りたいこと喋りすぎました(; 'A`)
各位には当日申し上げましたが、分かることは「分かる〜」って感じで、分からないことは「分からん!」って感じのリアクションを正しくとることは、喋ってる人のテンションを左右するので非常に重要です。聞き手のスキルです。調子にのりましたすみません。
なんとなくのアウトライン
Web フロントエンドという職能に関する夢のはなしと、社会は厳しいという話を少ししました。後半、いろいろと過激な言論を展開したような気がしなくもありませんが、きっと大丈夫でしょう :)
- Web フロントエンドとは?
- UI を実装するひと
- 環境の多様性をふまえて最適な実装を提供するひと
- エンジニアリングとデザインの中間で、最終アウトプットを担うひと
- Web 技術のこと
- 3大仕様
- URI
- HTTP
- HTML
- Web 標準は尊い
- Web 技術の可能性
- WASM
- WebRTC
- WebGL
- DevicesAPI
- ぜんぶ組み合わせたら未来の UI を作れるはず
- Microsoft のコンセプトムービー
- 3大仕様
- 業務内容
- ロールモデル
- UI 実装屋
- インタラクション屋
- アプリ設計屋
- 開発フロー
- 板挟みでひいひい
- 最終アウトプットをになうクライアントサイド特有の重責
- コミュニケーション
- すべてはクソから始まる
- クソの打率を上げるためのチーム
- 仕事のコミュ力は普段の愛想ではなく、チームで打率を上げる力
- 60%から先を詰めるためにコミュニケーションしよう
- 60%から先の最善をどれだけ積み上げられるか
- 開発作業
- 自分のデスクトップと使用ソフトウェアをあれこれ
- ロールモデル
- 生存戦略
- Web を広く学ぼう
- アプリケーションをひとつ作ろう
- 就職した直後はひとつのことに必死になって周りがみえなくなる
- さっぱり分からない、は学びにならない
- ちょっと分かる、は多少なりとも学びになる
- 今のうちに学べる体勢をつくっておいたほうが効率よい
- 新卒向けのアドバイス
- 「どうしたらいいですか?」的な投げっぱなしな質問をやめる
- 学びのチャンスを捨てるな
- 今の自分の最善まで頭を使ってから聞く
- 情報収集がんばろう、勉強し続けよう
- アウトプットはやっぱ大事
- 社外にベンチマークをもつ
- 社内は所詮、閉じた世界
- 社外を含めて自分が通用するか常に考える
- 「問いを立てる力」
- 「どうしたらいいですか?」的な投げっぱなしな質問をやめる
- まとめ
- 採用してますんでよろしくおねがいします
Webの品質(パフォーマンス、セキュリティ、アクセシビリティ)に関する意識向上のお話は時間の都合でボツになりました。いずれまた、学生さんたちが業界に入られたときに知ることもあるでしょう。
Microsoft の描く未来映像
Microsoft といえば堅いとか、古いとか、旧来的なイメージが付きがちですが(世代差はあるかも)、Microsoft のコンセプトムービーは、決して未来過ぎず現実的な世界でありつつも、心奪われるインターフェースが提案されています。
HOW CAN EMERGING TECHNOLOGIES TRANSFORM THE WAY WE GET THINGS DONE 5-10 YEARS IN THE FUTURE? Productivity Future Vision
未来を語る上で、お手軽にカッコいいステキ動画ですが、Web 系技術者にとって示唆を感じるべきなのは、スクリーンデバイスの種類がめちゃくちゃ多いことです。今は PC や、スマートフォン、あとタブレットくらいがメジャーなスクリーンデバイスです。
この先、デバイスの多様化はもっと進むでしょう。それらすべてが別々の技術で動いていたらたまったもんじゃありません。未来のデバイスが Web 技術で UI を提供するとすれば? デジタルサイネージにおいても実は Web 技術で動いていましたという例は少なくありません。Web技術の標準化が、あまねくデバイスの未来を支える再利用性を発揮できるとすれば、非常に興味深い可能性です。
というお話でした
ライデントコンピュータ専門学校は名古屋にある専門学校であり、そう数多くはないであろう Web デザイン学科を構えています。卒業生のみなさんは名古屋だけでなく東京の Web・IT 企業で活躍されているそうで、名古屋が誇る Web 人材輩出校です。
お声がけくださった同校のK口先生、貴重な機会をいただきありがとうございました。 m(_ _)m
先生や学生さんからレポートのブログがあがる?と思うので、観測したらここにリンクを貼ります。