直感的操作ってなんだろう?
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「直感的操作の何がいいのか?」
巷にあふれる直感的操作って、何のためのアピールなのだろうか。直感的操作という単語にユーザーが期待する機能性は何だろうか? それはやはり、操作しやすいという、ユーザビリティの観点に寄るものだと思う。しかし、WiiやiPhoneが本当に操作しやすいかには疑問がある。リモコンを操作することは当たり前だが、Wiiコントローラを振り回すことは当たり前だろうか?
そう、iPod Touch買ってしまいましたえへへー。docomoユーザーなので、mzone公衆無線LANスポットの契約もしました。やはり外出時のネット環境も使ってみないと! 代わりにiチャネルや留守電などを解約して月額を抑えたり…。
iPhoneなんかいらない--iPod Touchで十分 : ライフハッカー[日本版] http://www.lifehacker.jp/2008/09/iphoneipod_touch.html↑↑ 金銭面を含めて、背中を押してくれた記事。 ニヤニヤしながらApp探してます。音楽詰めてます。Bookmarklet入れてます。
直感的操作って何だろう?の続き。
結論から。iPhone(&iPod Touch)のマルチタッチ操作は、そのうち名実を備えた"直感的操作"になれる。Wiiはたぶん無理。先に次のデバイスが出る。と思いました。
直感的操作というと前述のとおり、操作しやすいということを謳った文句だと思う。この観点だけで見れば、Wiiの振り回すコントローラは、テレビリモコンに劣っている。これは間違いない。もちろん、この2つを比べてしまっては役割が違うわけなので、厳密には比較すべきでない。
では、SFCやPS3のコントローラは操作しやすいだろうか? 間違いなくWiiリモコンより操作しやすいと思う。今流行の直感的なイメージは全く無いにも関わらずだ。ゲームをしたことがある年代にとって、あの類のコントローラは共通認識だろう。
B(×)ボタンがキャンセルで、A(○)ボタンが決定。十字キーは方向操作であり、LRキーは補助操作である。みんな知っている。だからこそ、今までの経験則からして直感的に操作できるのである。直感的というのは、全くの知識経験が無いにも関わらず操作できることを示す言葉では無い。生まれてから今までの認知経験の積み重ねによって形成されるスキーマが、ユーザーの操作を支えている。
iPhone&Touchについて置いてけぼり気味だが、私自身、実はWiiよりよっぽど直感的だと思っている。マルチタッチインターフェースは、元々あったタッチパネルインターフェースの進化形(イノベーション)であるため、Wiiリモコンよりは遥かに直感的である。ただ、アレを中年以降に与えて使えるかと問われれば難解な端末であると思う。何より情報端末として複雑すぎるからしょうがない。app storeの購入が分かりづらいし。なんで"\600"とか"無料"を押したら購入ボタンが出てくるんだヽ(`Д´)ノ ……脱線。
じゃあ、そもそも、AppleやNintendoが直感 操作の2つのキーワードをウリにしているかについて先生に聞いてみる。これ調べておかなかったら、ただの言いがかりだものね。いや、実際言いがかりです。スイマセン。
iPod Touch 直感 操作 - Google 検索 iPhone 直感 操作 - Google 検索
iPhone&Touchにはオフィシャル情報で直感と操作は引っかからず。Appleの製品紹介も軽く確認したが、「マルチタッチインターフェース新しいぜ!すげぇぜ!」と言っているに留まるところ。うん、すごい。別にユーザビリティはウリにしていない様子である。たぶんきっと。
Wiiリモコン - Wii http://www.nintendo.co.jp/wii/features/wii_remote.html >直感的にプレイすることができるので、ニンテンドーDSのタッチスクリーンと同様に、年齢・性別・ゲーム経験の有無を問わず、誰もが自由自在に操作できます。 Wii.com JP - 社長が訊く『メトロイドプライム3 コラプション』 http://wii.com/jp/articles/metroid-prime3/crv/vol/index.html >「FPSがより直感的に操作できるようになる」 >かなり直感的に遊べるようになりますので・・・。
Nintendo……。 デバイスが直感的に操作できる(≒デバイスに対するスキーマが生成される)ことそのものは、従来のコントローラでそうであったようにジャンルごとで、大まかに操作性を統一すれば可能である。ユーザーの中で操作パターンが生成される段階までは補助しなくてはいけない。だが、その足並みを揃えないと、独自の直感的操作性のままではユーザーはいつまでもマニュアルと睨めっこすることになるだろう。
しかし、言っちゃなんだが、ユーザビリティを売り文句にするには無理があるのではないだろうか。ソフトウェアという変数でいくらでも操作性が変わるハードウェアに、ユーザービリティは付与できない。ゲームマニュアルとユーザーの経験に頼るゴリ押し機器でしかない。
ここで冒頭の話に戻る。
iPhone&Touchのマルチタッチは、そのうち"直感的操作"になれるかも。
やはり、前進たるタッチパネルの存在が大きい。技術としての発展形であるということは、操作する側も発展的に捉えられるため、ずっと受け入れられやすい。Asusのトラックパッドや、各社のスマートフォンがマルチタッチを模倣し始めていることから、そこそこの共通認識を得るのではないだろうか。 ナニカの本で読んだが、辛子明太子(だったような?)を初めて作った会社は、製造法を他にも教え広めて"辛子明太子"という商品の市場規模を拡大させたらしい。その中で、他には教えなかった秘伝の味によって、ようは"品質"で勝ち残って儲けたとか。Appleもそれぐらい気前良いといいのだけれど。実際、iPhoneやiPod Touchは気持ちよすぎる。
Wiiはたぶん無理。先に次のデバイスが出る。
単純なゲームなら今の時点でも十分に直感的なのだろうか。直感的であることと簡単な操作は近い位置にある。しかし、今までのゲームに必要だった複雑性は、対局の位置にあるのかもしれない。 振るだけならいいが、ボタン押しながら振ったり、振る方向が決まっていたり派生操作が多すぎるように思う。ユーザーの操作を単調にさせず、簡単にする。マウスのように正確なポインティングを可能にする。これらが次のWiiリモコンに必要なことではないだろうか。
以上、直感的操作「ユーザービリティ編」でした。ここまで書いておいてなんですが、やっぱり私自身、WiiリモコンもiPhone&Touchも直感的だよなぁ!と頭の別の所で納得しています。何が直感的か?続きます。
目がシパシパしてきたので、一旦ここで投稿。
Wiiに関して思ったこと
例えば、格闘ゲーム。Aボタンを押しながら下に強く振ると強パンチ。弱く振ると弱パンチ。Bボタンを押しながら上に強く振ると強キック、弱く振ると弱キック。必殺技コマンドどうしましょうね…。コマンド入力の複雑さを奪ったら格闘ゲームだめだなぁ。既存のゲームモデルは既存の操作性のままで行った方がいい気がしてきました。既存のゲームモデル自体が、従来のコントローラを想定した設計なわけで。 コントローラ前提の従来的ゲームと、新デバイス前提の直感的ゲームを同じ土俵に乗せて考えてはいけないのかもしれません。Wiiリモコンの謳う"直感的操作"がユーザビリティに貢献しているかはともかくとして、新しいゲームの可能性を開いていること自体は疑う余地がありません。