Developers Summit 2012【1日目】
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デベロッパーズサミット 2012 に参加しました
ボスに「行っておいで!」と言ってもらったので出張名目?で平日開催にもかかわらず勉強しに参りました.途中の仕事は全部,名古屋においてきてますけど!
気力とトピックのマッチングの都合上,本日聞いたセッションのうちのいくつかを抜粋して記事にログとります.(全セッション書いてまとめたらひどい長編になりそうですし!)
16-D-1 UIのこれまでの10年とこれから
いろいろとメモから箇条で書き出し.
追記: このセッションのスライドも,SlideShareに共有されていました!ありがたや.
箇条書き
- GUIの機能増加 → UIの画面線有利が大きくなる → スリム化・収納化が進む
- 2002〜2012年の間にUIで大きな変化は,iOSデバイスの登場ぐらいである
- iPhone, iPadの形容詞化(iPhoneみたいにしてよ!)
- ↑は,後続デバイスの金額・操作・UIの基本ルールを決定した
- 未来予想1 エンタープライズの電子メール利用は,ブラウザアプリ・モバイルデバイスが使われる
- 未来予想2 モバイル関係の開発プロジェクトは,PCプロジェクトのおよそ4倍に成長する
- HTML5は中長期で最有力だけど,現在の万能ではない.せいぜいHTML4.5
- UIの作成技術は,パフォーマンス・生産性・トータルのUXなどを考慮して選択するの超重要
- 技術のキャッチアップは柔軟かつ計画的に
- 日常生活で高水準なコンシューマ向けITサービスに接しているスマートユーザー
- エンタープライズ向けでも,同様の水準が求めらるようになる
- コンシューマ化ってやつ
- これまで以上に短いサイクルで細やかな要求に応えられる開発プロセス(水準の向上)
- アイディアを迅速にユーザーに届けるため,ツールだけでなくチームやワークフローも見直す
- タッチユーザーインターフェースの対応は必須
- ↑自前で綿密に実装するのはコスト高いし,使えるコンポーネントを使って実現する
- NUI = Natural User Interface ( タッチ・音声・キネクトなどなど... )
- KINECT for Windowsアツいよ
- Nintendo DSのタッチペン&マルチスクリーンが当たり前な世代が対象ユーザーに
- 世代が変われば,受け入れられるUIも変わる
- 今は移行期間みたいなもんで,新たなUIが一般化する前に現世代の技術で次世代のUIを実現する
- ディベロッパーとプログラマーはちがうよ
感想
これまでのUIの話よりも,全体的には既に始まっている急激な環境変化(UIはマルチタッチが席巻してるし,新しい技術は続けざまだし)に,いかに対応するかという話のが比重かかっていた印象でした.機能そのものだけでなく,UIにもイテレーションを入れて,ブラッシュアップしていくスピード感欲しいですね.
素振りみたいな再発明はほどほどにして,使えるもの使って動くモノをサクサク作れることに軸足うつすべきかな〜,という個人的感想になりました.(話の内容とはあまり脈絡ないのですが)
16-D-3 ヤフーのHTML5対応
巨人企業の取り組みの話は,名古屋だとあんまり聞く機会ないので良かったです.それ言ったらmobageとかGREEの話も聞きに行けばよかったなぁという後の祭り感.
箇条書き
- ウェブ標準化によって,人材や情報リソースの効率化,スピードアップが期待される
- HTML5のAPIは研究開発のほか,モバイルデバイス向けのサービスで取り組んでいる
- いわずもがなモバイルデバイスはHTML5を利用しやすい
- 自社サービスのPVでスマートフォンからのPVは2年で25倍に成長
- iPhone発売当時からスマートフォン対応して改善してきている(Yahoo! JAPAN)
- 1stリニューアル iOSインスパイア
- 2ndリニューアル Android対応・導線,誘導の強化(ビジュアル刷新)
- 3rdリニューアル リンクの一貫性,タッチ操作への最適化
- 4thリニューアル パフォーマンス向上
- パフォーマンスの向上はJSの分割・CSSスプライト・コンテンツのリデュース
- これから継続的に効果測定とチューニングを繰り替えす
- Yahoo! JAPANのportrait|landscapeのレイアウト変更はJSでやってる
- 既知のデザインの再利用・ユーザーの既存スキーマを活かす
- リンク・ラベル・ボタンなどに一貫性を持たせる
- モバイルデバイス向けとPC向けでもするべきものは横断して統一
- 見た目と実際のタッチ領域は一致させず,大きめにとって精緻な操作を必要とさせない
- YUI App Framework
- Model Component: フロントエンドエンジニアの領分 Ajaxとかデータ操作
- View Component: デザイナーの領分 UIの切り替えとか
- Control Component: 共同
- 一般的にはデザイナと言われる職域の呼び名が,ウェブデベロップメント
- 使用してるHTML5とCSS3の紹介つらつら(内容としては一般的だった)
- 多岐にわたるサービスの統一性
- ガイドライン・実装方法・モジュール化・支援ツール
- 品質保証(サポート対象・デザイン原則・UI構成要素・アクセシビリティ・ライティング)
- モバイルデバイスに関するあらゆる情報を社内共有するナレッジベースがある(いいな
- 社内ツールにスニペットジェネレーターなるものがある
- 試作研究も活発にやってます
- HTML5どんなもんやねんねぇ
- ローカルストレージのセキュリティ(何を入れて良いか悪いか,とかアタックの想定とか)
- クライアント処理の増加 = サーバサイドからクライアントサイドへのリスクの移動
モバイルデバイス用の最適化部分(パフォーマンス・タッチ操作)のとこは他でもよく言われるようなところでしたが,自社サービスを相手にして継続的に取り組んでる説得力はありますね〜.
どういうガイドラインを用意して,どういう社内体制を敷いているかみたいなところも部分的には自分の仕事にも適用できそうで参考になりました.HTML5とかCSS3の一般的なトピックよりも,ガイドラインとか詳しく聞きたかったかも.
16-C-4 次期Internet Explorer,IE10とHTML5 API
正直!あんまりIE10感はなかったです!(´・ω・`) HTML5がんばりすぎて,IE10じゃなくてもよいというか,なんというか.IEでも色々できるのは素直に良い話ですけど.
スライドやサンプルが公開されています.ありがたや〜.
箇条書き
スライドを公開してくださっているので,あんまり書くことないです.:) IEというかMSが提供しているコンテンツって,結構色々あって網羅すると面白いので,紹介されてたもの含めて色々箇条書きに含めてます.
- Internet Explorer 9 HTML5, CSS3, Compatibility, and More | MSDN
- Internet Explorer 10 Test Drive
- Internet Explorer: Testing Center
- HTML5Labs - Home
- Internet Explorer 10 Guide for Developers (Windows Developer Preview)
- IETF, W3C, ECMAとかの標準化団体に協力してる
- IEのユーザーは他のブラウザと比べてITリテラシーがあまり高くなく,シェアが大きい
- エンタープライズ用途も広いので,仕様の固まっていない機能はつけない(手堅い路線
- HTML5をつかった色々なデモ
- Web Scokets
- File API
- Indexed DB
- IDB Explorer便利
- URL.createObjectURLがIE10で使える!!
感想
今回紹介されていたIEの最新仕様の実装スタンスは,ASCII.jp:HTML5に関する「IE9の限界」とIE10への期待とかにも表れていますね.まあ,それはそれで良いと思います.
IE6であまり建設的でないトラウマ抱えっぱなしのアンチMSな方々もいますが,わたしはどちらかというと最近のMSが出してるMetro Styleのノリがすこぶるお気に入りなので,IE10にもますます頑張っていただきたい!
createObjectURLがすごい件 - プログラムモグモグ きゃっほう!
16-C-5 JavaScript 最新事情 — 開発者なら知っておきたい次世代JavaScript
かなりwktkしながら聴きにいったら期待通りの内容で,大変お肌がツヤツヤしました.JSは言語として結構好きになってる感が....少なくともPHPよりは遙かに好きw
スライド
スライドが公開されています.もうスライドでほとんど網羅されてるので,スライド見たら良いと思います!!そしてさすがのはてブ数...
感想
本題のJavaScript(新しめのECMA)の話の前の歴史的な話が面白かったですね.そんな経緯と変遷があったのかー,と素直に勉強になりました.The Boss of Youなるダグラスが格好良いし,ブレンダン負けてES4消えてるし・・・.てか全体的にブレンダンの不遇感を強く感じた.
そんなこんなで大変面白いセッションでございましたが,スライド見れば十二分に要点は伝わる感じなので,まとめはほとんど割愛させていただきまする.次はKanazawa.jsで話されるそうなのできっと行きます.元々行くつもりでしたし!
ふむふむ.getterとかもいいなー.
両日参加でございます
東京出てきて,高度な話をフンフンと聞いてる周りのディベロッパ(ないしそれに近いと思われる層)を見ていると,自分のレベルの低さを(被害妄想に近いぐらい)感じるので,良い刺激になりますね(白目
あれやこれやと見て慌てるのは程ほどに,自分の土俵を決めて頑張らないとなーと意識高くなりました.一時的に.一日中座ってたら,ケツが超痛い・・・.
2日目はまた後日まとめる.
1日目の行ってみたかったトラック
蛇足.
自分が登録したときにセッション内容が未定だったから回避した枠にいいのが入ったのか,単なる見落としなのか,定かではありませんが,いくつか聞けなくて悔しいトラックが(;´Д`)
- 【16-C-3】趣味と実益の脆弱性発見 ( SlideShare )
- 【16-A-4】Effective Smartphone UX at GREE ( SlideShare )
- 【16-C-6】kintoneの表と裏~大規模JavaScript開発と非構造データベース ( SlideShare )
- 【16-A-7】あの人の自分戦略を聞きたい!( SlideShare )
有志の方のブログレポートまとめを期待せざるをえない。
追記:とか言っていたら,どのセッションもスライド公開があったみたいで少し救われました!