鹿児島ひとり旅の2日目(鹿児島市街〜指宿)

とりあえず鹿児島市街をバスで移動しつつ観光

到着して2日目の午前は、少し早めに起きて鹿児島市街を観光。カゴシマシティビュー という観光用循環バスに乗って市街地の町並みやら何やらを何となく眺めながら移動。

とはいえ西郷隆盛というか西南戦争などの歴史推しが多く、その頃の日本の歴史に興味ないのでほとんどスルーして景観重視のスポットだけ午前中に回って済ませます。

城山公園から桜島を眺める

城山というのが眺望が良いらしいので立ち寄りの一箇所目に。たしかに桜島を望める展望所は見晴らしが良かったのですが、それよりも城山公園内の亜熱帯植物が自生する遊歩道がじっくり歩いてみたくなる気持ちよさでした。

西南戦争の終焉地ということもあって史跡もたくさんあったようですが宣言通りスルー。


城山の展望所からみた市街と桜島

城山の展望所からみた市街と桜島


日本庭園系の施設が好きなので仙巌園にも立ち寄り

次は鹿児島市街の中心部からそれなりに離れた場所にある仙巌園へ。今回は時間の都合で1時間ほどの滞在でしたが、のんびり回れるひと(せっかちでないひと)は2時間くらいゆったり過ごせそうです。

仙巌園は、万治元(1658)年、19代島津光久によって築かれた別邸です。錦江湾や桜島を庭園の景観にとりいれた、雄大な景色が仙巌園の最大の魅力です。 名勝 仙巌園 [磯庭園]

島津というと個人的にはドリフターズ(漫画)にイメージが乗っ取られていますが、島津豊久よりは後の世代に作られてると思われます。庭園だけでなくお屋敷の中もわりと自由に見て回れるように公開されていて見応えがあります。


仙巌園の御殿

仙巌園の御殿


仙巌園と遠くに見える桜島

仙巌園と遠くに見える桜島


山側には展望台や登山道があるようで、そっちのほうまで回ると普通に時間がかかりそう。敷地内には近代的なトイレ、お土産物屋、飲食店などが一通り揃っていて観光地的に汎用性が高いのでオススメ。

仙巌園の中にも桜島ビューポイントがあり、こちらは桜島だけを見るなら城山公園よりも桜島を目の前に感じられる景観でした。

足早に観光特急で指宿へ

目的の二箇所をクリアしたので、鹿児島中央駅まで戻ってあらかじめ予約しておいた特急 指宿のたまて箱に乗車します。レンタカーと迷いましたが、酒も飲めるしせっかくだから物珍しい車両に乗ってみようという趣旨。


観光特急 指宿のたまて箱

観光特急 指宿のたまて箱


展望席でとりあえずビールと鰹節のおつまみ

展望席でとりあえずビールと鰹節のおつまみ


JR九州のデザイン列車シリーズは水戸岡鋭治氏が手がけていることで有名です。車両や内装のユニークさが旅行の非日常感を煽ってくれるので九州で電車移動のチャンスがあれば乗ってみると良い

以前はゆふいんの森にも乗りましたが、今回も乗ってみて良かったです。指宿ゆきは距離が短いせいか特急料金も通常路線と比べてそんなに高くつかないのも嬉しい。

指宿からもバスで移動して景勝地を巡る

この日は徹底して公共交通機関で移動することにしていたので、指宿開聞駅池田湖線のバスで温泉にいくつもり...だったんですがバスに乗ったあと周囲に聞き耳を立てていたら他の観光客は長崎鼻というトコロにいく模様。

元々の目的地よりちょっと奥にあるだけだったのと、時間的にも余裕がありそうだったので思いつきで予定変更。

どうでもいいんですが、指宿駅でバスにのるときに観光協会の方は中国語喋ってて、バスの運転手は英語で乗車案内してて、ほんと外国人が多いだろうなぁと思うとともに観光地の本気を垣間見ました。

長崎鼻、浦島太郎伝説の地...らしい

長崎鼻バス停の降車場から長崎鼻までは少々歩くことになります。その道すがらはまさしくひなびた観光地の風情。下の写真を拡大してよく見るとわかりますが、売店の前になんか変な看板があります。


ひなびた売店の並び

ひなびた売店の並び


浦島太郎伝説の地、らしい竜宮神社

浦島太郎伝説の地、らしい竜宮神社


こちらの竜宮神社、浦島太郎伝説は実際古くからあるんでしょうけれども、建物自体は近代的なコンクリ感のある構えです。いや、建替とか補修の結果かもしれんけど....なんかこう......神社というか観光地に後付けで足された見世物感が拭えない。


野生のソテツがあらわれた

野生のソテツがあらわれた


貴重なソテツの自生地だそうでです。国の天然記念物がどうとか書いてありましたし、自生してるのはすごいことなのだろうな、と思う一方でソテツという植物の見た目の地味さに思いを馳せた次第。


岩礁内の水たまり

岩礁内の水たまり


長崎鼻というのはようは岬で、灯台(写真撮り忘れたわ...)があるんですが灯台の建っている場所から更に奥に進むと海に囲まれた岩礁に降りることができます。一般的に岩礁は足場が悪くて歩きづらいですが、アスレチック感があって好きです。

人工的な水留のコンクリによってつくられた岩礁内の水たまりの中にはカラフルな小魚を見ることができます。結構きれい。


岩礁から開聞岳を臨む

岩礁から開聞岳を臨む


鹿児島は海も山もあって素晴らしいなという感じですが、こちらは桜島ではなく開聞岳という別の山。指宿周辺をウロウロしていると、そこらじゅうから開聞岳を遠くに見ることができます。

ヘルシーランド内、砂むし温泉「砂湯里」と露天風呂「たまて箱温泉」

長崎鼻を後にして、本来の目的地だったヘルシーランドへ到着。この施設は、めちゃくちゃ景観の良い絶景露天風呂と、この周辺の名物である砂蒸し風呂がまとめて楽しめるスポットです。

この日の宿は、小さい宿で景観もなにもない温泉風呂があることを確認していたので、露天風呂成分は外で摂取しようという魂胆。


突然媚びてくる猫

突然媚びてくる猫


敷地内に入るといきなり野良猫が遊んでくれます。普段から人間に餌をもらっているのか、出会って数秒で完全降伏して媚びてきやがる野生のプライドもなにもない猫です。くそかわいい。くやしい。


砂蒸し風呂と露天風呂のセット券

砂蒸し風呂と露天風呂のセット券


これがセットの入浴券で ¥1,130 です。タオルや手ぬぐいは持参したほうが良いでしょう。砂むし風呂で汗をかいてから(移動前に砂はシャワーで流すけど!)、改めて露天風呂でしっぽりするという流れが推奨されます。

実際、その通りの順序で体験してきましたが先に露天風呂について少々。

ここの露天風呂はいわゆるインフィニティプール的な海と一体感のある広い風呂になっていて泉質も温度もちょうど良く、また機会があれば立ち寄りたいクオリティでした。他のひともいますし写真は撮れませんが、大体上の写真のチケット右側に載っているような景観です。公式の Web サイトにも写真がいくつかあるので興味のあるかたはゼヒ。おすすめです。

露天風呂は、開聞岳を望む和風露天風呂と竹山と海が絶景の洋風露天風呂があり、 どちらも絶景の露天風呂として好評です。
露天風呂は、偶数日・奇数日によって男女の利用できる露天風呂が変わります。
和風露天風呂は、奇数日が女性・偶数日が男性
洋風露天風呂は、奇数日が男性・偶数日が女性
露天風呂「たまて箱温泉」 – ヘルシーランド【公式】

注意としては、開聞岳を眺められるほうの絶景は和風露天風呂です。洋風露天風呂もきっと絶景だと期待されるのですが入れていないので真偽は不明です。今回は一人旅だったので偶数日を狙って行きました。


むし風呂が行われる砂浜

むし風呂が行われる砂浜


砂浜に高温の温泉を流し込んで、それによって砂の中に溜まった熱でぬくぬくするというものらしい。

支度をして砂浜に向かうと、係の人に所定の位置で寝転がるように案内されます。あとは係の人が砂をざっくざっくかけてくれるので、あとは10-15分くらいを目安に波の音を聞きながら砂蒸しを楽しみます。思ったより熱くて汗をビッショビショにかきます。出たくなったら勝手に砂から出てシャワー室にいって砂を落とせば終了。

なお砂むし風呂では、真っ裸になって浴衣一枚だけまとって砂浜にでるというプレイがお楽しみいただけます。男性はもちろん女性もそういう感じみたいなので色々心配に...。あ、スマホもっていけば係の人が砂に埋まった自分を撮ってくれます。ピースも何もできないけど記念撮影。


敷地内の山川製塩工場跡と奇岩・竹山

敷地内の山川製塩工場跡と奇岩・竹山


この竹山というの、横臥したスヌーピーのように見えることからスヌーピー山と言われているとかいないとか。上の写真は塩田跡と竹山を撮ろうとしたら蒸気の噴き出ているあたりから虹が出ていた一枚。

なお、長崎鼻を堪能してバスに乗るあたりで、持ち歩いていたスマホのうち1台を紛失していることに気づき超焦るイベントが発生しました。無くした方のスマホに手持ちの方から着信を入れておいたら、砂蒸し風呂から出たあたりで無くした方から電話がかかってきて、指宿駅前の観光協会で預かっているとの報を得て一安心。バスの中に置き忘れてきたみたい...。

素泊まり4畳の温泉宿でのんびり

温泉で一汗かいたり流したりしたあとは指宿市街地に戻って今日の宿へ。泊まったのは素泊まりで4畳、トイレ洗面共用、廊下でスリッパを脱いでふすまをあけたらすぐ畳!という超コンパクトなお部屋。

布団と小さい座卓があるだけの手狭さではありますが、最近つくった(増改築した?)ばかりなのか作りも見た目も小綺麗なのでわりと良かったです。頑張ったら2人でも泊まれるみたい。

温泉風呂は2つあって、どちらも空いてたら勝手に貸し切って使えるスタイル。源泉かけ流しで、水と源泉を駆使して好きに湯温を調整できます。が、朝入ったらだいぶ湯温が下がった状態からのスタートで温めるのだいぶ時間かかった......。


旅館 川久の外観

旅館 川久の外観


旅館前の川と夕景

旅館前の川と夕景


とりあえず荷物を置いて、一休みしたら指宿駅のほうに戻って夕食探し。じみに指宿駅から片道1.4km くらいあるので行き来はそれなりに歩きます。運動運動...。

スーパーで魚の刺身と鶏肉の刺身を確保してカンパイ

歩いていてよさそうだなーと思った店が悉く満席だったり貸し切り営業になってたりと散々だったので、思い切って現地のスーパーに飛び込んで食料と酒を調達することに。

この旅の途中、何度も見ることになるタイヨーというスーパーマーケットチェーンとの初めての出会いです。


鹿児島のスーパーは最高だな!

鹿児島のスーパーは最高だな!


ここで鹿児島のスーパーには鳥刺しが普通に売っている、ということを知ります。指宿にも港がありますし、枕崎港も近いので海鮮にも期待して購入。結果的にナマモノ買いすぎた感はありますが、どれも美味しかったです。

いや、鳥刺しと比べると、海鮮は期待値を下回ることこそなかったものの、上回ることもないくらいだったかもしれない...。鳥刺し、1人前100円とかホント意味分からない。魚と比べてコスパ良すぎるので鹿児島に引っ越したい。

この日はゆったり酒盛りしつつ、明日の宿の予約を済ませて就寝。3日目は大隈半島から志布志を目指します。


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ahomuAyumu Sato

KINTOテクノロジーズ株式会社

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