Google I/O 2014 ふりかえり
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初海外カンファレンス
帰国後バタバタしっぱなしで、実は一ヶ月も経ってしまったが、いまさらGoogle I/O 2014のふりかえりを書き留めたい。
今回の海外遠征は、勤め先の中で偶然とみなさまのご厚意によって実現した。端的には、金だしてやるから行ってこい、という話がたまたま自分のところに回ってきた幸運だ。
現職に就いてから、英語リソースを「読む」ことはあまり不自由しなくなったが、「聞く」「話す」が不自由という脆弱性を抱えたままという問題があった。しかし、この脆弱性には何のパッチがあたることもなく、渡航当日を迎えることになった。つらい。
Google I/O 2014
そんなこんなで初のサンフランシスコ、初のGoogle I/O を迎えることになる。今回のI/OでもらったAndroid TVの端末や、Android Watchよりも何よりも気に入っているのがMaterial Designのコンセプトペーパーだ。
PDFで公開されている内容を、現実の紙とインクの世界に落とし込んだ名品。インクのトーンが違ったり立体的だったり、Material Designの特徴を表していると思う。
キーノート
キーノートでは、正面でこそないものの、最前列に陣取って聞くことができた。スクリーンがワイドなので写真的には思いのほか良い画がとれるポジショニング。このキーノートは思いのほか長時間に渡るもので、ぶっちゃけ途中で飽きてしまった。通信環境が良くなかったので、ソーシャルで情報補完したり実況したりもできずでむむむ。
参加したセッション&ブース
いくつかのセッションに参加して、AccesibilityやChrome、Dart、Designなどのブースで話を聞くことができた。ツウはSandboxでフリートークをも楽しむらしいが、残念ながら会話が成立しない。つらい。
セッションでは、部屋によっては(?)前方の画面に、逐次話している内容が英語のスクリプトで流れてくる席がある。ヒアリングが駄目な場合、その画面周辺に陣取ることでだいぶマシに情報を得ることができる。つーか、後日公開されているYouTubeなら普通に字幕つきでみれるので、むしろそれ使えば問題無い。
- Google I/O 2014 - HTML5 everywhere: How and why YouTube uses the Web platform - YouTube
- Google I/O 2014 - Polymer and Web Components change everything you know about Web development - YouTube
- Google I/O 2014 - HTTPS Everywhere - YouTube
- Google I/O 2014 - Android TV - A platform for the living room - YouTube
- Google I/O 2014 - Making the mobile web fast, feature-rich, and beautiful - YouTube
- Google I/O 2014 - Material design: Motion - YouTube
- Google I/O 2014 - Material design: Visual style and imagery - YouTube
以上のセッションを聴講することができたが、正直、Web系のセッションについては啓蒙的な内容がほとんどであまり面白いことはなかった。パフォーマンス系のセッションも平常運転だったらしいので、まあ、そんなものだろう。
それよりも今回Material Designのセッションが面白かった。単純に新しいキーワードなのもあるが、かつデザインの勉強を1年少々とはいえ必死こいてやった経験があるため、ひさびさに聞くデザイン系のキーワードが興味深かった。
アフターパーリー
初日の夕方、アフターパーリーがあった。会場近くのオープンスペースで下の写真のような感じで、ワイワイガヤガヤ。英語が話せたら切り込みようがあったのだと思うが、残念ながら日本であまり会わない日本人ズと交流を深めたくらいで終了。つらい。
豚の丸焼きとホットドッグのソーセージが大変おいしゅうございました。
サンフランシスコ観光
会社が余裕のある日程で送りだしてくれたので、時差ボケしたままWeb+DB Pressの原稿を書いたり観光を楽しんだりする余裕があった。
Golden gate bridge
金門橋!!
なんてことはなく、ただのデカい橋だなというのが率直な感想だった。景色に生える、色鮮やかなカラーリングだとは思う。どうでもいいけど、致死率高めで自殺の名所だとか。自殺防止の柵やら網やら作るのに、金がかかるわ景観を損なうわで大変らしい。
Seafood
Google I/O前日のRegistrationの夜には、現地に来ていた他のHTML5 Experts関係者とシーサイドレストランで食事した。泊まったホテルがくっそ治安のわるい所との境界面という、"なんでここにしたんだよ"事案だったこともあり、日が落ちる前に撤退したので、全員とは会えなかった。
大変どうでもいいのだが、ホテルの前のバーガーキングに行ったら、店の前が小便くさいし、なかなかアレゲな雰囲気だし、後ろから怪しいおっちゃんがボソボソ話しかけてくるしで、ファンキーだった。ハンバーガーは日本のバーガーより大きくてうまかった。
Blue bottle coffee
ひとの案内で、日本でも話題のブルーボトルコーヒーにも訪れることができた。なんかもうサンフランシスコじゃスタバとか、マクドナルドと同列なんじゃないかと。
最近、コーヒーを飲むと気持ち悪くなってしまうのだが、案の定きもちわるくなった。Google I/Oの会場で出たノンカフェインコーヒーは飲めたので、コーヒーのカフェインに反応してるのだろうか。(レッドブルは平気)
ジャケ写
最終日は現地在住な方に、I/Oの開催地よりもローカルな感じの漂う、Mission地区を案内していただいた。
ビールもタコスも何でもうまい。THE 観光地な感じじゃなくて、今回の渡航では一番おもしろいエリアだったように思う。お話いただいた現地の話題も、すごく興味深くて面白かった。
Attitude , style and color of life.
そしてなぜかジャケ写撮影。
妻にみせたら「なんでお前だけ紅一点っぽいポーズなんだ」って言われた。旧Every Little Thingやで。
総論
とにかく英語でコミュニケーションできないともったいない
これに尽きた。店で何かを注文したり、「それどこでもらったの?」「あっちだよー」ぐらいはカタコトと身振り手振りでも何とかなる。しかし技術的なトピックをまじめに話したり、聴講するには一定のリスニング力が必要だ。
なるほど、この屈辱を経て、彼の人はフィリピンに向かったのであろうと思う。